写真家

阿部 俊一さん

あべ しゅんいち/兵庫県出身。広大な大地に憧れ北海道に撮影旅行にでかけた際に美瑛の美しさに出会い、16年前から美瑛に移住。写真集『美しき美瑛の光と空』等を出版している。

大地は広く、空は高い。
ありのままの風景を
ありのままに伝える写真がある。

美瑛の大きな空をしっかり収めたい

「阿部俊一ギャラリー」内観

もともと神戸で商業カメラマンをしていた阿部さんが美瑛に出会ったのは、今から20年前のこと。都会とは違う広い風景に憧れていた阿部さんは北海道旅行にでかけます。その時にたまたま訪れた美瑛に心を奪われたのだそうです。神戸に帰った後も4年間美瑛に通いながら風景写真を撮り溜めていましたが、「長いこと住めば納得いくものが撮れるのでは」と思い移住を決めました。

「都会の空は空気が澄んでいないのでいつも薄く、霞んでいるんです。美瑛を訪れた時、まず空の美しさに驚きました。晴れた美瑛の空はスカっとした青で、浮かんでいる雲も白さが際立っているんです」。阿部さんの写真には空の比重が大きい作品が多くありますが、そこには広い大空への賛美が強く表れています。

正方形で空と大地両方のよさを最大限に魅せる

「美瑛の雲だけで写真集が作れる」と語るほど阿部さんはよく空を眺めています。美瑛は風が強く、流れる雲の表情はとても豊か。最初にこの地を訪れた時は1日中寝転んで、飽きることなく空に流れる雲を見ていたというから驚きです。実は阿部さんの作品は正方形のものが多くあります。横長サイズだと丘の広がりは見えても、空の高さは表現できないからです。これらの正方形写真からは、大地の広さと空の高さの両方をしっかりと見せたいという阿部さんのこだわりが透けて見えてきます。「空が広いと、明るいイメージの写真に仕上がります。だから美瑛のありのままの風景は、眺めているだけで心が安らぐんです。癒やしの風景として、みんなの日常に溶け込める写真をこれからも撮りたい」と阿部さんは力強く語ります。

関連情報

阿部俊一ギャラリー

住所
〒071-0216 北海道上川郡美瑛町大久保協生
TEL
0166-92-8500(事務所)
Webサイト
http://www.bieiland.com/

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