陶芸作家

南 泉さん

みなみ いずみ/石川県出身。仏像や曼荼羅、陶器などを制作しており、愛知県瀬戸市で旦那様の正剛さんと「皆空窯」を開設。その後、美瑛に居を移す。現在も東京と美瑛のアトリエを行き来する生活を送っている。

私たちのライフスタイル
そのものが作品として
生み出されるものなのです。

美瑛の自然が生んだライフスタイル

「皆空窯ギャラリー」の庭

アジアや北欧を回り愛知県瀬戸市で「皆空窯」を開いた南さんが、旦那様である正剛さんとともに生涯の作陶の地として移り住んだのが北海道・美瑛町でした。脚本家の倉本聰※1先生をはじめさまざまな方とのご縁があり、新しい皆空窯はこの美瑛の地に根を下ろします。

南さんは「陶芸作品をはじめ、アートギャラリーを併設する工房も、庭も、私たちのライフスタイルもすべて皆空窯が生み出した作品なんです」と言います。「皆空窯を訪ねてくださるお客様は、焼き物を見るだけでなく、手入れの行き届いた豊かな庭を散策し、そこから望める十勝岳連峰など美瑛の自然をまず眺めます。そして工房での作業をご覧になります」。美瑛の自然の中で生まれる皆空窯のライフスタイルそのものが、南さんがこの地で創り上げる作品となっているのです。

カラフルで縁起のいい蝶々のある暮らし

南さんの作る「むきょうちょう夢叶蝶」は、その可愛らしい形と美しい色合いが人気の作品です。皆空窯近くの森には珍しい蝶々が多く、モチーフにしようと思ったのがきっかけだそうです。カラフルな色使いに関して「これは美瑛の夕焼けに似ているね、これは新緑に似ているね」とよく言っていただけると南さん。もちろん、生み出される蝶々の色は、美瑛が育む自然の色からインスパイアされていることは言うまでもありません。陶芸=渋い色という固定観念に囚われず、美瑛の美しさを伝えてくれています。さなぎから生まれ変わる蝶々は復活や再生、前進・勝利・愛・美などを表す縁起物。生活の一部として、お気に入りの場所にそっと置いておきたくなります。

※1 倉本聰:富良野市に住む日本を代表する脚本家。『北の国から』『優しい時間』『やすらぎの郷』などの作品がある。

関連情報

皆空窯

住所
〒071-0235 北海道上川郡美瑛町白金
TEL
0166-94-3354
Webサイト
http://www.kaikukiln.com/

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