木工作家

脇坂 拓摩さん

わきさか たくま/旭川生まれ。東京での会社員生活を経て帰郷し、旭川で木工デザインを学ぶ。恩師に誘われた旅で美瑛に魅了され移住。お店の名前の由来は奥様の名前から付いている。

居場所を探し続けて
たどり着いた美瑛。
ものづくり、自然、家族。

木目の流れの組み合わせで美瑛の絶景を表現

「RUSTIC貴妃花」の窓から覗く風景

脇坂さんの作品の素晴らしさは、木々のぬくもりを最大限に生かしたデザインです。例えば代表作のひとつ「新栄の木と十勝岳連峰」では、カリン、クルミ、セン、イチイ、埋れ木など数種類の木を無着色のまま使用することで、丘稜や空の雲の流れを表現しています。作品を仕上げるのにかかる期間は最低1か月。天然の木材を素材にした組木技法のため、その組み合わせはひとつも同じものはありません。「木は温かくて優しい素材。ほっと癒してくれるような、親しみのある作品を作りたい」と脇坂さんは語ります。

自然に感謝しながら納得のいくものづくりを

クラフトショップ「RUSTIC 貴妃花」は美瑛駅から車を5分ほど走らせた、十勝岳連峰が織りなす絶景を一望できる場所にあります。ペンション風の美しい木造の店舗では小さな作品から大型家具まで販売。店内の窓から外を眺めると、まるでそこから臨む景色が額縁に収まった絵画のように見えます。その光景は美瑛の知られざる観光名所といえるかもしれません。

旭川生まれの脇坂さんが初めて美瑛に訪れたのは、東京で仕事漬けの会社員生活に疑問を感じている時期でした。心おだやかに家族という単位で納得のいくものづくりをしながら暮らしたい、とはっきり自分の進むべき道が見えたといいます。雪解けとともに作付けが始まり、新緑芽吹く春。十勝岳連峰に残雪がくっきりと刻まれる夏、収穫の秋が去り寂しくなっていく冬。命の移り変わりを感じながら、自然に対する感謝を込めて丁寧に作られた作品群は、すべて実際に美瑛に点在する風景を切り取ってできたものです。「木々の丘」はまるで美瑛の自然のように私たちの生活にやさしく溶け込みます。

関連情報

RUSTIC貴妃花

住所
〒071-0240 北海道上川郡美瑛町みどり
TEL
0166-92-0761
Webサイト
http://kihika.sakuraweb.com/kihika/

認定商品